オーダーカーテンは、窓の幅よりも広い生地を使いヒダをとってカーテンをお仕立てしていきます。同じ生地でもヒダ(プリーツ)の取り方が違うと、柄の見え方やドレープラインが変わりカーテンの表情も変わってきます。
またヒダの取り方(生地の分量)によっては、同じサイズでもカーテンの価格が変わりますので、カーテンをオーダーメイドする際にはご予算に応じてヒダを見直してみると比較的低予算で購入できる場合もあります。但し、生地やサイズによっては、ヒダ仕様が違っても巾の取り方で価格が同じものや、あまり変わらないケースもありますので、カーテン購入をお考えの際には、どんなヒダ仕様にするのかをよく検討する必要があります。
2倍~3倍(3ッ山)ヒダと1.5倍(2ッ山)ヒダでは、窓幅に対してカーテンに使う生地の量が異なり、仕上がり感、価格共に変わってきます。価格は、通常3ッ山ヒダのほうが高く、見た目もゆったりとした高級感が感じられます。(※サイズにより、同価格になるケースあり)
※クラシックスタイルやオーソドックスモダンなスタイル等、グレードの高い空間には、3ッ山ヒダのカーテンがよく使われています。
1.5倍(2ッ山)ヒダは、2倍~3倍(3ッ山)ヒダに比べ生地量を抑えて縫製していますので、比較的大柄なデザインやカジュアルな空間にお薦めです。
■【3ッ山ヒダ(2倍~3倍ヒダ)】のカーテンイメージ |
【3ッ山ヒダ(2倍~2.5倍、3倍ヒダ)】
●ヒダ山を3つとったもの。ヒダ間隔は約9~12cm前後。
●生地の量は、窓巾に対して2倍~3倍。最近は2倍使いで3ッ山を取るのが一般的。
●生地を多く使うため、カーテンのドレープラインが深くとれてゆったりと美しく見える。
グレード感のある空間にお薦めのヒダ仕様。
●生地を多く使うため、フラットや1.5倍に比べると価格は高くなる。
■【2ッ山ヒダ(1.5倍ヒダ)】のカーテンイメージ |
【2ッ山ヒダ(1.5倍ヒダ)】
●ヒダ山を2つとったもの。ヒダ間隔は約12~15cm前後になります。予算を抑えたオーダーメイドに向きます。
●使う生地の量は、窓巾に対して1.5倍程度。
●生地の量が少ないため、3ッ山ヒダに比べるとカジュアルな印象。
●3ッ山ヒダに比べると安価だが、製作サイズによっては2倍(3ッ山)ヒダと同じ価格となるケースもある。
●比較的大柄のデザイン等で、柄を活かしたい場合にお勧め。
■【フラットスタイル(1.0倍~1.1倍)】のカーテンイメージ |
【フラットスタイル(1.0倍~1.1倍)】
●シンプルで柄を楽しめるフラットスタイル。価格が抑えられる。
●仕上がりがフラットになり、柄がはっきりと見えるのでデザインを楽しむのに向く。
●ヒダをとらないので、柄そのものを活かしてすっきりとした印象になる。
●生地の量は、窓巾に対して約1.0~1.3倍程度。
●2ッ山ヒダに比べると安価だが、サイズによっては1.5倍(2ッ山)ヒダと同じ価格になるケースもある。
●比較的大柄のデザイン等で、柄を活かしたい場合にお勧め。
■【ギャザーヒダ(2.5倍~)】のカーテンイメージ |
【ギャザーヒダ(2.5倍~)】 ※エレガントなスタイルカーテンでよく使われるギャザーヒダ。
●布をぎゅっと絞ったようなギャザーヒダは、薄手の生地にお薦めのヒダですが、生地の分量を多く使うので価格的には高くなります。クラシックなインテリア で見られるエレガントなスタイルカーテンによく使われるヒダ仕様です。
●生地を細かく寄せたヒダ。ギャザー生地専用の芯地があり、紐を絞ってギャザーを寄せる。
●生地の量は、窓巾に対して2.5倍~3倍。ギャザーの寄せ方によっては2倍程度の場合もある。
●生地をたっぷり使うので、ボリューム感がある。
●生地の量を多くとるので価格は高め。
●お薦め生地・・・薄手のドレープ、プリント、レース、ボイルなど。厚手の生地には向かない。
●プリント地のような張りのある生地は、ボリューム感が出て可愛い印象に、レースやボイル地など柔らかな生地はエレガントな印象に仕上がる。
■【ハトメ仕様(1.5倍~2.0倍)】のカーテンイメージ |
【ハトメカーテン(1.5倍~2倍程度)】
●装飾レールとの組み合わせを楽しむカーテンスタイル。(ハトメをポールに通して使用する)
●デザイン性が高く、モダンな印象に仕上がります。
●ハトメの大きさや、ヒダ倍率(生地量)の取り方で、見た目の印象が変わる。